土と雨粒

2026.09.09

名前もつかない土に雨粒が落ちる。

土はなにもなかったかのような顔をする。

一粒、また一粒と雨粒はつづく。

土の顔色は移ろっていく。

その姿に心と涙を映す。

耐えうるだけ。

溢れるだけ。

そのありさまを受け入れる練習。

生きていくということ。

名前をつけられた私から雨粒が落ちる。