水面下の忘却

2026.08.25

広大な青の中に浮かぶ緑。

一つ一つの命が重なり、

大きくなだらかな曲線を描く。

僕たちは目に見えているものを信じすぎているような気がする。

山並みの風景を見ていると、

それが一つ一つの木々の連なりであることを忘れてしまう。

海に島を見つけると、

その陸地が海の中からつづいていることを忘れてしまう。

目に見えているものはほんの一部に過ぎない。

そうわかっていても、

目に見えたものが全てのようにみえてくるのはどうしてだろう。

ここに見えるもの、

あそこに見えるもの、

そして、目の前にいる人の、

見えない部分に目を向けることができているだろうか。

大きくなだらかなその線は、どこまでもつづいていく。